映画感想

映画

インターステラー

クリストファー・ノーラン監督(2014年)2時間49分

出演 マシュー・マコノヒー、 アン・ハサウェイ、 ジェシカ・チャステイン

 

絵の中の文章

主人公のクーパーは荒廃していく地球で農夫として生きていた。しかし不思議な力によりNASAへと導かれ、元パイロットであった腕を買われ、宇宙船に乗り地球と家族の未来を救う為に旅立つ。勇気あふれる旅が始まる!…が、宇宙には困難が多く待ち受けていた。それだけではなく、主人公たちは人の醜さや愚かさとも戦う。この映画はただのSF映画じゃない、人を描いた物語。色んな壁に道を阻まれながらも、愛を信じ、愛する者を救うために戦いぬいてゆく姿は胸に迫るものがある。この映画は老若男女どんな人にもおススメできる映画です。観た後はジーンとしちゃう作品です。

これ以降はストーリーに沿って感想を書いていくのでネタバレ注意です。映画を観てからご覧になることをお勧めします。現在アマゾンプライムで無料視聴することができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初は滅びゆく世界を救うために立ち上がる父親、という前向きな雰囲気で物語が進んでいく。

しかし最初の星に降り立った後から物語の雰囲気は暗転する。

先に降り立ったクルーは死んでいて、星を飛び立つ際に仲間も一人失ってしまう。そしてもう一つ重大な問題があった。重力の関係でその星で過ごす1時間は地球で言う7年に相当するものだった。命からがら母艦に戻ったクーパー達は、そこで地球で20年以上の時が過ぎていることを知る。

 

20年以上の時の中で家族から届いたビデオメッセージが溜まっていた。

息子からのメッセージが流れる。「学校を卒業した。」「娘ができた。」「娘が死んだ…」地球の置かれている環境は厳しいものであることが伺えた。そして20年以上の時をただ待つことは子どもたちには辛いものだった。「もう、お父さんのことはあきらめるよ…どこにいるのかはわからないけど…安らかに。さようなら。」息子からのメッセージは終わっていた。

(ここめっちゃ悲しい…。)

 

次に喧嘩別れした娘からのメッセージが流れる。場面が変わり、娘の現在の地球での様子が始まる。

娘はNASAで働く立派な科学者になっていた。そして父親である主人公クーパーを宇宙に送り出した張本人であるブランド博士の元で研究を続けていた。しかしブランド博士の死の間際、重力についての方程式が全くの嘘であることを暴露され、許しを乞われる。その方程式は、今地球上にいる人々が助かることになる計画の鍵になっている物だった。それが真っ赤な嘘だった。地球上の人々は助からないということはずっと前から決まっていた事だった。

「父はこのことを知っていたのか?地球に残される私たちを見殺しにして、自分たちだけ宇宙に逃げたのではないのか…?」答えてくれる父親は遥か宇宙の彼方。

(永遠に疑うしかできないとか苦痛すぎる…。)

 

移住できる可能性のある星の探査を続ける主人公クーパー達。しかし孤独に耐えがたく嘘の情報を流していたマン博士と争いが起こる。孤独に耐えられなかった為に嘘をつき、マン博士はクーパー達の乗ってきた宇宙船を乗っ取ろうとする。しかしマン博士の企みは失敗に終わる。ただ宇宙船には致命的な破損が起きてしまう。地球に帰ることはもう完全に不可能となってしまった。

物語は終盤へ。

愛は観測可能な力だとブランド博士は語ったが…

 

 

 

 

 

物語の最後は愛の力の強さ、想いの強さによって成し遂げることができた物を知り、感動する、正統派の作品。そう、正統派だからいろんな人に気軽に進められるんですよね~。宇宙の映像も綺麗でとっても好きな作品!

 

 

 

以下は蛇足です。

最近人気のFPSゲーム「APEX legends」(エイペックスレジェンズ)のキャラクター「ホライゾン」が、このインターステラーのストーリーからインスピレーションを受けて生まれたキャラクターなのではないかと多くの人がまことしやかに語っていますね。

確かにブラックホールの描写とか時間の流れの違いで自分の子どもと時間的にも離れ離れになってしまうことなんか同じですね。(仲間に裏切られるところまで同じ!笑)

エイペックスプレイヤーならインターステラーを鑑賞して楽しむのもいいかもしれませんね!エイペックスも素晴らしいゲーム、インターステラーも素晴らしい映画、きっと楽しめると思います。 2021.5/14

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